マレーシアのとある村での衣類問題
Selamat pagi!
コタキナバルの大学に留学中のちりです!
先日、フリーランス国際協力師の原貫太さんのこのツイートを見て、久々に衣類を発展途上国に送る問題について考えさせられました。
要らなくなった靴や洋服を途上国に送ることが、現地の産業を破壊している問題はもっと知られるべきだ。
— 原貫太 / フリーランス国際協力師 (@kantahara) July 11, 2020
今アフリカでは、中国や欧米から中古の靴や衣類が大量に流入し、現地で生産する物が売れなくなっている。
貧困援助が、実は一つのビッグビジネスに。あなたの善意が貧困を助長してるかもしれない pic.twitter.com/ORGjsgZyDP
今日はマレーシア・サバ州のとあるドゥスン族が暮らす村で抱える衣類問題について書きます。
写真は今年の2月にマレーシアのサバ州にあるブアヤン村で衣類を寄付した時の様子
目次
なぜクロスドネーションをやろうと思ったのか
クロスドネーションとは依頼を寄付することです。
クロスドネーションの企画はJICAの隊員さんでした。私が訪れたブアヤン村はコタキナバルの中心地から車で早くて片道3時間はかかります。3時間は運がいい方で、実際は4〜5時間かかることもあるそうです。雨季は雨の量がすごいので村に行くことができません。道路は常にガタガタしていて揺れていました。時にはタイヤが埋まって前に進まないこともあります。こんな環境なので街に出て服を買うことができないので、クロスドネーションを企画したそうです。
YoutubeでBuayan村に行った時の様子を投稿しているので合わせてご覧ください!
道路の様子も載せています!
📍ブアヤン村(BUAYAN)はここにあります
実際やってみてどうだったのか
正直に書くと村民からは大好評でした。衣類は派手な色のTシャツやワンピースが人気で、ボロボロな服でも好みならどんな服でも持って行っていました。
一人大体10着、多い人は20着弱は持っていったのではないかと思います。
洋服以外にもおもちゃうや参考書も寄付したのですが、おもちゃは大好評でした!マレー語のテキストも好評でしたが、一方で中国語のテキストには全く関心がなかったみたいです。
反省点
・持って行っていい洋服を一人◯個までと決めるべきだった。
→奪い合いや争い事はなかったものの、いつ起きてもおかしくないことだと思うので、あらかじめルールは決めるべきだったと思いました。(そんな中でもいい学びだった!)
・どんな服や物を求めているのかもっとリサーチをすべきだった。
→地味な洋服やYシャツは不評でした、やはりマレーシア人は派手な服を好むようです。他民族(マレー系、中華系、インド系など)の服は全く興味がなかった。もっとドゥスン族の好みをリサーチすべきだった。
反省点はあるものの、実際はあまりネガティブな気持ちにはなりませんでした。
クロスドネーションの問題点
・村の発展に繋がるのか?
→JICA等の団体から寄付されてばかりでは、地元の産業が活性化されないか、地元民はまた働かなくなるのではとも言われています。
・転売をする可能性がある
→近くのセカンドクロスショップで転売する人がいるのでは?と言われています。このビジネスでお金を稼ごうとしている人もいる説があります。残念ながらこれが行われているのかはコロナウイルスの影響で知ることができませんでした。
・それは本当に自立の村民のためになっているのか?
→村民の自立に繋がらない可能性がある、またもらえるからいいじゃんと考える人もいるそうです。先ほども書きましたが、地元の産業活性化にならないのではと懸念の声もあります。
衣類寄付は様々な意見があると思いますが、一度は行動してみるのもいいと思いました。
頭だけで考えるのと、行動してから考えるのでは視野の広がり方も、意見もかなり変わると思います。
私はこの活動をして更に複雑な気持ちになってしまいました。
村の発展のためには本当は衣類寄付はしないほうがいいだろうけど、あの道を毎週のように通って都会で服を買うのは難しい。衣類を寄付するのは悪いことでもなく、ネガティブにならなくてもいいと思うようになりました。
原貫太さんのツイートを見てまた考えるきっかけが新たに生まれました。
今後もいろんな人のブログやツイートを見て学ぼうと思います。
本日もブログをご覧いただきありがとうございます!
また次のブログでお会いしましょう〜
Jumpa lagi~~~~